オリオン座流星群のニュースを聞くと、できるなら写真に撮ってみたいと思いますよね。
しかし、暗い場所の撮影はなかなか難しいものです。光が少ないため、キレイに撮ること自体が難しいのです。
では、どのようなカメラなら撮れるのでしょうか。
今回は、暗い場所をキレイに撮れるカメラについて見ていきたいと思います。
暗い場所の撮影には、高ISO感度、高画素、高機能な画像処理エンジンが必要
暗い場所の撮影が得意なミラーレス一眼カメラの条件としてまず挙げられるのが、ISO感度が高いカメラであること。
ISO感度が高ければ、光に対する感受性が高まり、弱い光でも撮影できます。
そして、付け加えるなら高画素のほうが良いでしょう。高画素であれば精細で、美しい写真が撮れます。
しかし、高画素で高感度の場合、写真にノイズが発生しやすくなります。写真が大判になるので、高感度になったことに伴うノイズが目立ってしまうのです。
そのため、高画素で高感度の場合、そのノイズを除去できる画像処理エンジンであることがさらなる条件として加わります。
つまり、条件としてはこうなります。
- 高感度
- 高画素
- 高機能な画像処理エンジン
暗い場所の撮影にオススメなカメラ3選
Sony α7s ⅲ
SONYα7sⅲは超高感度カメラです。数多くのカメラの中でも最高峰レベルの超高感度カメラです。
つまり、星空や夜の撮影に適しています。
夜空に輝くオリオン座、北斗七星をキレイに撮ってみたくなったら、SONYα7sⅲを使えばバッチリ撮れます。
1,210万画素、”超”高画質!
フルサイズに有効約1,210万画素のセンサーでは、1画素あたりのサイズが大きくなることで低ノイズ・広いダイナミックレンジの動画・静止画を撮影できるというメリットがあります。
SONYα7sⅲは有効約1,210万画素裏面照射型CMOSイメージセンサーExmorRを搭載しています。
そう聞くと、1,210万画素って、すこし少ない気もしますね。
しかし、SONYα7sⅲは画素サイズが大きいので、1画素あたりのノイズが低いのです。
ノイズが低いため、高画素カメラよりも高画質写真が取れるのです。
また、ExmorRは、裏面照射型構造になっていて、配線の効率が良くなり、これが超高感度を生み出すもととなっています。
瞳オートフォーカス
瞳オートフォーカス機能があるので、被写体の瞳を自動検出してくれます。
これは、AI技術を応用した機能で、シャッターボタンを半分押すだけでリアルタイムに被写体の瞳を検出し続けてくれる機能です。
動物の写真や、お子様の運動会、スポーツ競技を撮影するときにもいいですね。
連写性能
シャッタースピードは10コマ/秒で、ファインダーを合わせて、瞳を捉えたなら、後はファインダーやモニターを合わせて、動画撮影をするような感覚で、大量の写真が撮影ができます。
シャッターチャンスを逃さないカメラですね。
デュアルメモリーカードスロット
デュアルメモリーカードスロットによるメモリーカードの二枚同時記録は、両方のメモリーカードに同じ内容を同時に記録できます。
つまり、片方がバックアップの役割を果たすのです。
片方のメモリーカードが破損していても、もう片方がバックアップしてくれるので、絶対に失敗できないプロの現場で活躍するカメラといえるでしょう。
手振れ補正
5.5段分の光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能がついているので、動画撮影時の手ブレを防ぎます。動画撮影もバッチリですね。
EOS R5
高画素、高感度
「EOS R5」は高画素と高感度ISOをあわせもったカメラです。
「EOS R5」のキヤノンの中での位置づけとしては、キヤノンの機種ラインナップの中でも群を抜いて画素数が多い機種となっています。
そのため、いわゆる高画素機に分類されるカメラです。画素数は約4500万画素です。
そして、感度についてですが、この「EOS R5」では常用ISO感度が100-51200です。
このため、高画素と高感度を両立しているカメラになっています。
高画素で、高感度の撮影が可能なので、暗所で撮影するのにも適しています。
たとえば、高感度の設定で夜景や街の光景を撮影し、高画素を活かして大判の印刷を行う、ということもできます。
例えば、夜景の大判ポスターを作りたい、などというようにも適しているカメラです。
ノイズリダクション
「EOS R5」は、高画素と高ISO感度により生じる撮影ノイズを軽減する、マルチショットノイズ低減機能を搭載しています。
マルチショットノイズ低減機能では、1回の撮影で四枚の画像を撮り、それらをカメラ内で合成していきます。
その後ノイズを取り除いた画像を出力します。
この機能によって写真に生じるノイズを減らすことが可能になっています。
画像処理性能
画像処理エンジンDIGIC Xが、撮影に伴う画像処理を高速に処理します。
この高性能な画像処理エンジンが撮影時の遅延を減らし、スムーズな撮影体験をもたらします。
オートフォーカス
デュアルピクセルオートフォーカス機能により、より正確なピント合わせができます。
高速連写
最高約20コマ/秒の高速連続撮影が可能です。
そのため、高感度、高画素、そして正確なフォーカス機能を生かした連写を使えば、例えば夜の電車を撮影する、高速で移動する夜の車を撮影するなどということも可能ですね。
手振れ補正
キヤノンのカメラシリーズの中でボディ内手ブレ補正機構を初めて搭載したカメラでもあります。
この手ブレ補正機能により安定した撮影が可能です。
動画性能
動画に関しても高い性能を誇ります。
一般的に4K動画に対応したカメラは多いのですが、この「EOS R5」は、さらにその上をいく、8K動画に対応しています。
そのため圧倒的に高画質の動画を撮影することができます。
このように、高画素、高感度を両立できるノイズ低減機能、正確なフォーカス合わせと連写機能、ハイクオリティの動画撮影が可能な、ハイグレードスペックのカメラです。
Nikon Z6 II
高画素、高感度
Nikon Z6Ⅱは暗所でもキレイに撮れます。
これは夜景や夜の街を撮るのにもよさそうです。
画像処理エンジンは「デュアルEXPEED 6」。
高速な画像処理が可能です。
有効画素数は2450万画素。常用ISO感度は51200となっています。
この高画素と高感度を両立できるのは高速な画像処理エンジンによるものです。
画像処理エンジンが高感度によるノイズを抑えながら高画素での撮影を可能としています。
しかし、様々な面でバランスの取れた機能性の高さが見て取れます。どうなっているのでしょう。
連写性能
画像処理エンジン「デュアルEXPEED 6」が、高い連写性能をもたらします。連写回数は約14コマ/秒です。
また、高速フレームキャプチャを使うと約120コマ/秒の連写が可能となります。
オートフォーカス
瞳オートフォーカスと動物オートフォーカスがついていて、人物や動物を自動的にフォーカスしてくれます。
また、AFセンサー測距点は273点です。画面の約90%をカバーしています。大変広いですね。
被写体を自動的に捕捉し続ける「ターゲット追尾AF」をつかうと、画面でとらえた被写体を自動的にフォーカスし続けてくれます。
広いフォーカスポイントと、高度なオートフォーカス機能と追尾機能が的確に被写体を捉えてくれます。
手振れ補正
5.0段の自動手ブレ補正機能が安定した撮影体験をもたらします。
動画性能
動画に関しても4K画質の撮影が可能です。
高画素の撮影が可能ならば、このカメラで静止画と動画両方こなすこともできそうですね。
ちなみに、瞳オートフォーカスと動物オートフォーカス機能はこの動画の撮影時にも作動するので、動画のピント合わせもカンタンです。
高ISO感度、高画素、高機能画像処理エンジンを搭載したカメラで夜空を撮ってみよう
どうでしょう。
暗い場所の撮影にピッタリなカメラについて見ていくことができたはずです。
高ISO感度と高画素、そして高機能な画像処理エンジン。
これらが必要なのですが、上に書いた三つのカメラはいずれもその条件を満たすカメラです。
これらのカメラなら、暗い夜空も、夜の街も、夜行列車もキレイに撮れるはずです。
ぜひチャレンジしてみてください。