タイ北部の主要都市「チェンマイ」と「チェンライ」は、かつて「ランナー王朝」が栄えたエリアに位置しています。
そのため、タイ北部を訪れると、ほかの地域とは異なる独特な文化があったことを、観光客であってもすぐに感じられます。
毎年、陰暦12月の満月の日に行われる「コムローイ」。
無数のランタンがチェンマイの夜空に浮かぶ光景は、幻想的というほかありません。
ランナー文化の影響が色濃く残るフォトジェニックな街・チェンマイとチェンライで楽しめるアクティビティやツアーについてご紹介します。
チェンマイ・チェンライについて
まずはタイ北部の2大都市であるチェンマイとチェンライについて、かんたんに紹介しておきましょう。
チェンマイ
チェンマイは、首都バンコクに次ぐ「タイ第2の都市」と呼ばれることもあるほどの大都市です。
バンコクから北に700km以上離れた場所にあるピン川のほとりに開かれました。このピン川は、バンコクを流れるチャオプラヤ川の主な支流としても知られています。
チェンマイは、当地の言葉で「新しい街」を意味し、初代ランナー王・メンラーイ王がこの街を開いて以降、言葉や工芸、建築などさまざまな分野において「ランナー文化」という独自の文化を育んできました。
ドイステープという美しい山を望むチェンマイでは、大都市とはいえさわやかな空気が感じられます。
チェンマイでは象乗りやゴルフなど、山岳部でのアクティビティがメインになりますが、旧市街地、ナイトバザール、寺院など、市内にも数多くの見どころがあります。
チェンライ
チェンマイからさらに70kmほど北にある都市・チェンライは、タイ最北端の県です。ミャンマー、ラオスと国境を接し、かつてはアヘンの取引が盛んに行われた「ゴールデントライアングル」のエリアとしても知られています。
チェンマイ同様、ランナー王朝が栄えたチェンライでは、ランナー文化の影響がそこかしこに見られます。
山岳地帯にある都市なので、チェンライでの観光の多くは大自然が舞台になりますが、「ワット・プラケオ」や白亜の寺院として知られる「ワット・ロンクン」などの寺院もこのチェンライ観光の舞台になっています。
チェンマイ・チェンライの風物詩「ランタン飛ばし(コムローイ)」
冒頭でご紹介したとおり、毎年陰暦12月の満月の日に、タイ北部に住む人の多くがランタンを飛ばします。
日本では、チェンマイで行われる「イーペン祭り(コムローイ祭り)」として知られていますが、本来はイベントや祭りといった類いのものではなく、タイ北部で行われていた宗教的な行事です。
夜空へと放たれる無数のランタンの灯りは、フォトジェニックを超えた幻想的な風景を作り出します。
多くの観光客が夢に見るイーペン祭りのチケットは、毎年争奪戦が繰り広げられるほどのプラチナチケットです。
祭りの時間帯はチェンマイ国際空港を発着する航空機が欠航やスケジュール変更するほどのビッグイベントですから、争奪戦になるのもうなずけます。
チェンマイで楽しめるツアー&アクティビティ
タイ北部のフォトジェニックな古都・チェンマイで楽しめるツアーやアクティビティをご紹介します。
イーペン祭り(コムローイ祭り)ツアー
あこがれのイーペン祭りのチケットは大争奪戦になるため、一般の方が自力でとるのは困難です。
しかし、ツアーを利用すれば確実に会場に入れますし、送迎と古典舞踊を見ながらのディナー、当然、ランタンも付いてくるのでとてもお得です。
参加者の思いがこもったランタンが夜空に上がっていく様は、形容しようがないほどに美しく、ファンタジーの世界に引き込まれたような感覚すら覚えます。
詳しくはこちらから象乗り体験ツアー
山や渓谷といった自然が豊富なチェンマイでは、エレファントトレッキングが盛んです。
現地ツアーを利用すれば、山道や川の中を象の背中に揺られながら進む象乗りを気軽に体験できます。
詳しくはこちらからナイトサファリ
ナイトサファリはシンガポールのものが有名ですが、チェンマイにもナイトサファリがあります。
しかも、サファリの面積はシンガポールのおよそ倍。チェンマイでは、スケールの大きな夜のサファリで虎やヒョウ、オランウータンなどの動物を、トラムから間近に眺めることが可能です。
詳しくはこちらからチェンマイ市内観光
独特なランナー文化が根付くチェンマイは、工芸品や織物でもよく知られています。
チェンマイを象徴する山「ドイステープ」の頂にある寺院「ワットプラタートドイステープ」などの寺院と工芸品の工場見学がセットになったツアーなら、チェンマイの街の魅力をまとめて味わうことが可能です。
詳しくはこちらからゴルフ
チェンマイには、起伏に富む地形を利用したゴルフコースがたくさんあります。
ツアーを利用すれば、グリーンフィー、キャディフィー、カートや送迎まですべて付いているので、気軽にプレーすることが可能です。
「アルパイン・ゴルフリゾート・チェンマイ」は、チェンマイらしい山と渓谷が織りなす絶景がゴルファーを魅了するコース。
おいしい山の空気と絶景の中でのラウンドは、まさに至福の時間です。
詳しくはこちらからチェンライで楽しめるツアー&アクティビティ
チェンライも、チェンマイに負けず劣らずフォトジェニックな街です。そんなチェンライ観光のクライマックスは寺院や大自然での写真撮影です。
そんなフォトジェニックな街の魅力を撮り尽くすオプショナルツアーがチェンマイから出ています。
チェンライフォトジェニックツアー
チェンライには多くの観光客を集めている寺院が2つあります。
ひとつは白亜の寺院「ワット・ロンクン」、もうひとつは青の寺院「ワット・ロンスアテン」です。
ワット・ロンクンは、チェンライ出身の著名なアーティスト、チャルーンチャイ・コーシピパットさんが手がけたもので、タイに伝わる神話や仏教の世界観が表現されています。
息をのむほどに美しい白亜の寺院には、映える写真を求めて数多くのインスタグラマーが訪れます。
ワット・ロンスアテンは、コーシピパットさんの弟子であるスラーノックさんが手がけた寺院です。
ワット・ロンクン同様、神話や仏教の世界観が表現されており、その「青の世界」は多くの人々を魅了します。
チェンライフォトジェニックツアーでは、寺院のほかにゴールデントライアングルや秘湯など、チェンライのインスタ映えする絶景スポットを余すことなく回ります。
チェンマイ発で往復500kmの長丁場ですが、濃い内容に満足すること請け合いです。
詳しくはこちらからまとめ
ランナー文化の影響がそこかしこに感じられるチェンマイとチェンライ。
チェンマイで年に1度行われるイーペン祭りには、世界中から多くの観光客が訪れます。
しかし、このイーペン祭りだけがタイ北部の魅力ではもちろんありません。
山岳地帯の起伏に富んだ地形は、さまざまなアクティビティの舞台であり、写真を撮りたくなる絶景です。フォトジェニックな寺院とともに、チェンマイ、チェンライの魅力をぜひ味わってください。